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Cinema Chips

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映画 「ザ・タウン」の感想です。 

映画「ザ・タウン」の感想です。ベン・アフレックが主演・脚本・監督の一人3役を務めています。ベン・アフレックの脚本と言えば、過去に、まだハーバード大学に在学中だった幼なじみで親友のマット・デイモンと共同執筆した「グッド・ウィル・ハンティング(1997年)」と言う映画で、ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の脚本賞をW受賞をしたと言う快挙がありましたので、その実力はすでに折り紙付きですね。私は、その「グッド・ウィル・ハンティング」をレンタルビデオで観たのがきっかけで、その後の二人の映画を好んで観るようになりました。そのまま何となく最初の映画の良いイメージが消えないので、彼ら二人の映画はついついひいき目で見てしまいます。そして、元々私がクライムアクション好きと言うのを差し引いても、「ザ・タウン」は面白かったと思います。

映画の冒頭で上空から映し出された街の風景の真ん中に、シンボリックに立っていた塔が気になっていました。何の象徴なのか知りたくて、後からWikiで調べたら、この映画の舞台となったチャールズタウンと、シンボルの塔であるバンカーヒル記念塔の事が詳しく載っていました。Wikiの記事によると、【バンカーヒル記念塔(Bunker Hill Monument)は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストン市北東部、チャールズタウン地区に位置する記念塔。1775年に起こったアメリカ大陸軍がイギリス軍と戦った独立戦争における主な戦い場のひとつであるバンカーヒルの戦いを記念し、1825年から17年の歳月を費やして建てられた。】と有りました。両軍合わせて数百人が犠牲となった戦争モニュメントですね。

そして、Wikiページには他に【マサチューセッツ州生まれの作家チャック ホーガンによると、チャールズタウンの犯罪発生率の高さの要因として、昔、凶悪犯罪者を収監する刑務所が有ったために、囚人やその家族たちが刑務所を中心に集まってきてコミュニティを作り、またその生活の為に犯罪を繰り返し、そこから抜け出せなくなったからだろうと仮定した。】というような事も載っていました。とても古い戦争の爪後と、犯罪者を収容する刑務所、そしてその犯罪者家族のコミュニティー・・・この街がいかに激動の時代を駆け抜けて来た闘いの町だったのかが分かります。

そして、その街の歴史と背景などを知ると、私が抱いていた"タウン"から感じた気軽さとは全く違う、人間の性(さが)や悲哀が渦巻く荒廃したエリアを意味している重みを感じました。そして、主人公たちの刹那的な生き方は、生まれながらにして背負ってしまった過酷な運命として受け入れざるを得ない人たちの宿命的な人生そのもの。この映画は、そう言う運命を変えようとした一人の犯罪者の物語です。全米一、銀行強盗発生率の高い街であるボストン郊外のチャールズタウンを舞台に全編ハードボイルドタッチでありながら、語られるセリフや映し出される街並みがソフトな一面もあって、前半の何気ないセリフが後半の伏線となって生きて来ると言う仕掛けも効いていて、アクションだけではなく脚本でも見せてくれます。ハリウッド映画のカーチェイスと言えば、高速道路や広い道路で、見せ場が交差点での派手なカークラッシュだったりしますが、この映画は、まるでフランスの街角みたいな(行った事無いですけど・・・(^_^;))路地裏カーチェイスが迫力が有って圧巻でした。スピード感は、まるでボーン・シリーズを見ているような痛快さが有りました。

それから出演者が申し分なくキャスティングされていたと思います。強盗犯のリーダーのダグが恋する銀行の女性支店長クレア役のレベッカ・ホールと言う女優さんの映画は見た事無かったけど、ビックリするほど美人ではなかったのがリアルだったし(^_^;)、清楚で普通っぽい感じが素敵でした。その真逆のジャンキーでシングルマザーでジェムの妹役のブレイク・ライブリーはTVドラマ「ゴシップガール」の主演女優。そしてダグと関係する女性たちを利用して強盗団を追いつめるFBI捜査官フローリー役のジョン・ハムもTVドラマ「マッド・メン」の主演俳優。 犯罪の元締めファーギー役のピート・ポスルスウェイトに、真実を隠してダグを守ろうとする父親役のクリス・クーパーと、脇役陣もキラリの布陣。セリフで遊んでいるなぁと思ってクスッと笑えたのが、クレアがダグに「犯罪捜査に詳しいのね!」と言うセリフに対して、ダグの答えが「僕はTVドラマのCSIを見ているから。マイアミに、ニューヨークに・・・BONESも!」こんな感じに答えていました。これ、海外ドラマファンの私はツボでした。

もう一人、仲間を捨ててタウンを出ていこうとするダグを、裏切り者と断罪して許さないジェム役のジェレミー・レナーですが・・・、私は、これがちょっとネックになったんですわ。それがつい2週間位前にDVDレンタルで、やっと「ハート・ロッカー」を見た所だったんですよ。それで、ジェレミー・レナーの顔からあの強烈な「ハート・ロッカー」の印象がまだ消えていませんでした。どう見ても、私にはジェムは、爆発物処理班ブラボー中隊のウィリアム・ジェームズ軍曹にみえて仕方が無かったです。

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←こちらは、この映画の原作本です。
邦題は「強盗こそ、われらが宿命」ですが、原題は「Prince Of Thieves」(盗賊のプリンス)となっていて、同じ本なのにタイトルで内容に対する受け取るニュアンスが少し違ってしまいます。邦題では単調なハードボイルドタッチなギャング集団の物語の様な感じがしますが、原題の方がパーソナルな屈折した心情が浮き彫りになっていて映画の「ザ・タウン」の内容に合っていそうです。

監督・脚本・主演で大活躍のベン・アフレックはボストン育ちで大のレッドソックスファン。彼の地元と言う事で、ボストン市やマサチューセッツ州、ボストン・レッドソックスが撮影に全面協力したらしい。まぁ、あのすごいカーチェイスの映像をみたらそうですよね!(^^ゞ 路地裏を閉鎖して撮影されたカーチェイスは圧巻でした!そしてレッドソックスの本拠地フェンウエイパークを舞台にした強盗団と警察の攻防では、ボストン市警の現役警察官もエキストラとして参加していたそうです!プロ野球ファンの私も最後まで楽しめました。

訃報です。この映画でも存在感を見せていたイギリスの名優、ピート・ポスルスウェイトが2011年1月2日にガンのため64歳で死去していました。この映画では、表向きは花屋を営みながら、実は犯罪集団の元締めとしてダグたちに仕事をさせていたこわ~いオジサンのファーギー役でした。凄みを利かせた眼力の有る俳優さんでした。ご冥福をお祈りします。

私の評価は5点満点中の4.5点です ≫  イライラ度は0です
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 「ザ・タウン」 (英題:THE TOWN )
日本 公開日: 2011年 02 月 05日(土) (上映時間 2時間 05分)
監督・脚本: ベン・アフレック
キャスト : ベン・アフレック / レベッカ・ホール / ジョン・ハム / ブレイク・ライヴリー / ジェレミー・レナー 他
米 公 開 日 :  2010年 09月 17日  
全米週末興行成績 : 初登場1位
米Yahoo!ユーザー: 平均評価 「A-」( 2169 ratings)
米 各雑誌批評家 : 平均評価 「 B 」( 12 reviews)
 (米Yahoo!評価はユーザーと批評家それぞれの平均評価で、A+が最高です。)
解説 byYahoo!映画 : 俳優として活躍する一方、前監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』が高い評価を受けたベン・アフレックの監督第2作。強盗団のリーダーと人質女性の愛を軸に、犯罪都市に生きる者たちの生きざまが描かれる。監督のベン・アフレックが主演を務めるほか、『それでも恋するバルセロナ』のレベッカ・ホール、「MAD MEN マッドメン」のジョン・ハム、「ゴシップ・ガール」のブレイク・ライヴリーら、豪華実力派キャストが出演。スリリングで骨太な運命のドラマが味わえる。
ストーリー : 全米一の強盗多発地区、ボストンのチャールズタウン。この街に生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)は、かつては輝かしい将来を夢見ていたものの、今では父親と同じ道を進み、幼なじみたちを率いて銀行強盗を繰り返す日々。毎回綿密な計画を立てていたが、ある銀行を襲撃したダグは、思わぬ事態から支店長のクレア(レベッカ・ホール)を人質に。その後クレアは無事解放されるが、強盗たちの影におびえる日々を過ごす。そんな中、彼女は魅力的な男性に出会うが、その男性こそが自分を人質にしたダグだった。そして二人は"偶然の恋"に落ちてしまう。やがて、FBI捜査官フローリーの追及がダグへと迫る中、足を洗ってクレアと新たな人生に踏み出したいと考え始めるダグだったが…。
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