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映画「消されたヘッドライン」の感想です。

この映画の原作は2003年にイギリスのBBCで放送された全6回のTVシリーズで、英国アカデミー賞などを受賞した大ヒットドラマだそうです。日本でも2008年にNHKのBSで放送されていたらしいけど、うちはスカパーしか加入していないのでこのドラマは知りませんでした。私の大好きな映画「ボーン・アイデンティティー」シリーズ全ての脚本を手がけたトニー・ギルロイさんも参加してライターさんが3人も寄ってたかって練った作品との事なので期待できそうです。予告を見た限りでは巨大組織の闇のスパイラルに立ち向かう新聞記者と言う古典的な構図のサスペンスですが・・・、ちょっと前に観た「ザ・バンク 」にテーマが似てるのかな?

ラッセル・クロウが「ワールド・オブ・ライズ」の役作りで20キロ強の増量ボディーでポッチャリ系おじさんになってしまいましたが、「消されたヘッドライン」の予告編とかで見た感じでは、まだぽっちゃり系を維持しているみたいです!こう言う映画には必ず出てくるタイプの、プライベートはだらしなくて容貌はむさ苦しいけど、仕事はきれいに片付けると言う記者ですね!?(苦笑)それに引き替え、ベン・アフレックは痩せましたね!そのせいか顔の長さがやたらと目立ちます!

最初に書いた様に邦題のタイトルから想像していたのは「国家を揺るがす戦争ビジネスの闇に対して新聞記者が敢然と立ち向かって行く!」と言うような記者魂を魅せ付ける構図だったのですが、観終わった後で感じたのが「事件のスケールが思っていたより小さかった!」って事でした。もっとガンガンに国の中枢を担う議員と軍需産業の癒着にメスを入れる社会派なドラマなのかと思っていたら、暗躍する政治家や戦争ビジネスを糾弾するでもなく、結局は個人のスキャンダラスなゴシップネタの顛末で終わってしまっていたのが残念でした。(でも、途中結構ハラハラして観れましたわ!)

ラストは巨大な暴利を操る軍需産業の闇は放ったらかしのままで尻切れトンボ感が否めなかったです。ガチガチの社会派ドラマとしてではなく、政治スキャンダルドラマとして観たら良かったかもしれませんが!?(この映画も観る前の勝手な思い込み厳禁!な映画でしたわ。(^^ゞ)
この映画の英題が「 STATE OF PLAY 」なので、その意味を辞書検索をしたら主にクリケットの「試合の形勢、スコア」と言う意味で、一般では「競争者間の形勢」の事を指すと載っていましたから、邦題から受けるニュアンスとは違いますね!?(クリケット絡みの言葉と言うのがいかにもイギリス発らしいですけど・・・)全体のストーリー展開は、事件の核心を握る人物の形勢が二転三転しますから、初めからそう言う意味合いで考えたら内容を見誤ることはなかったですね!

それから、見応えが有ったのがやはり敏腕記者カル役のラッセル・クロウですね!酸いも甘いも知り尽くしたブン屋と言う言葉がピッタリ似合うベテラン記者がハマってましたわ!ただ、ベン・アフレックとの絡みの場面では、二人のバランスは良くなかったような感じがしました。その反面、女性の新米記者デラとのコンビが、お手軽な恋愛に走らなくて(ラッセルがデブキャラから抜けきれず可憐な彼女と似合わなさ過ぎて断念したとか?)、
若輩者をちょっと突き放しながらも一人前にしていく男同士の師弟関係を描いてるようなパターンの映画が有りますけど、この二人の関係は男女でそう言う師弟関係の絆が出来上がっていたのが面白い展開でした。

普通のサスペンス映画では、主役と言うだけで凶暴な悪人でも対等以上に闘って危機を脱出するシーンは良く有りますね。この映画の見せ場であるカルがスナイパーと対峙するシーンでは、ちょっと違った描き方に感じたのが、記者であるカルを勇猛果敢に難なく事件を解決するスーパーヒーローに仕立て上げず、恐怖に慄き逃げの一手で難を逃れさせていたのも緊迫感と恐怖感が伝わってきて良かったです。この辺はサスペンスとして面白かった所でした。最後に残念賞を言うなら・・・、ヘレン・ミレンでしょうか!?ヒステリックな指示を出していただけと言う印象が残っていて、新聞社の編集長と言う威厳は感じなかったです。

  • 私の採点≫採点表4個か迷ったけど結局、星3.5個です!


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    「消されたヘッドライン」 (5月22日(金)公開)
  • 上映時間≫ 2時間 13分

  • 製作年:製作国≫ 2009年4月 : アメリカ

  • 英題≫「 STATE OF PLAY 」

  • 監督≫ケヴィン・マクドナルド


  • 出演≫ラッセル・クロウ / ベン・アフレック / レイチェル・マクアダムス / ヘレン・ミレン / ジェイソン・ベイトマン 他



  • ストーリー≫『ラストキング・オブ・スコットランド』のケヴィン・マクドナルド監督が映画化した政治サスペンス。【ワシントン・グローブ紙は国会議員と亡くなったある女性のスキャンダルとは別に、同じ日に起きたもう一つの殺人事件との奇妙な関連性を発見する。敏腕記者カル(ラッセル・クロウ)は、編集長(ヘレン・ミレン)に渦中のコリンズ議員(ベン・アフレック)と接触するよう言われる。やがて彼の調査は思わぬ事件の真相に迫っていき……。】(Yahoo! 映画より抜粋)



  • トリビア≫劇中で不倫を暴露されたスティーヴンが記者会見を行った時の観客席には、実際にウォータ−ゲート事件をスクープして、後に「大統領の陰謀」と言う映画のモデルとなった実在の記者やCBS、ワシントン・ポスト他の著名なジャーナリストたちがエキストラ出演していたらしい。エンドロールの輪転機の印刷シーンは、本物のワシントン・ポストの輪転機で「ワシントン・グローブ紙」を印刷して貰ったそうです。



  • ランキング≫全米興行成績は初登場 2 位

  • 米Yahoo!ユーザー6段階平均評価 「 B+ 」

  • 米Yahoo!批評家6段階平均評価 「 B− 」


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    映画 「グラン・トリノ」 の感想です。

    この映画を最後に俳優業引退を示唆したと伝えられているクリント・イーストウッドの監督、主演映画です。もし、この映画が俳優としての引退映画になるとしたら、これ程イーストウッドらしいラストにふさわしい映画はないと思います。

    ほんとうに観て良かったと思える映画の一つでした。敢えて書き連ねるほどの難しい事件が起こる訳ではないです。些細ないざこざと民族間の軋轢が物語の主軸になっていて、そこから両者が民族の垣根を超えてどう係わって理解し合うかを描いています。静かな感動を与えてくれる秀作でした。

    この物語の主人公であるウォルトは朝鮮戦争を経験した元軍人と言う設定です。アメリカの映画やTVドラマを見ていると、元軍人でベトナム戦争や朝鮮戦争に従軍していたと言う設定がよくあります。正義感を持っている人だからこそ、その戦場での暗い過去を引きずってトラウマに苦しんだり、晩年の人生に重くのしかかってくると言うのもよくあります。

    ウォルトの場合も、悲惨な悪夢をもたらした戦争と、無気力で個人主義が蔓延した平和の両者の時代を実体験した人の、やりきれない苦悩を持った人物だったと思います。近所の住人や自分の息子たちには人種差別主義者の偏屈で頑固な老人と言う風にしか見られていませんが、本人の心の奥には、誰にも語る事の無かった癒される事のない深い悔恨の情が渦巻いていたんです。

    過去の自分を封印するように硬い鎧で覆われていた老人の心の扉が、隣に住むアジア系移民の姉弟が起こした些細な事件がきっかけで少しづつ開いて行きます。そして忘れかけていた温もりのある心の触れ合いを感じ、戸惑いながらも交流が深まります。その事が彼らの人生を大きく変えて行くことになってしまうのですが・・・。

    誰もが抱える親の老後問題や人種差別問題をシニカルに笑いを誘うようにサラッと描いていて、ラストでは主人公ウォルトの過去に経験した戦争体験からくる”しょく罪”の思いと”愛”のメッセージが伝ってきて、久しぶりに涙がジワッとくるのを感じた映画でした。老いる事と、生と死を真正面から扱うと暗く深刻になりがちですが、この映画の場合は最後まで重くなり過ぎず、観終わった後に痛快さが残るエンディングでした。


  • 私の採点≫採点表星5個です!


  • グラン・トリノ
    グラン・トリノ
    グラン・トリノ
    グラン・トリノ
    グラン・トリノ
    「グラン・トリノ」 (4月25日(土)公開)

  • 上映時間≫ 1時間57分


  • 製作年:製作国≫2009年1月(wide) :アメリカ  (2008年12月 限定公開)


  • 英題≫「 GRAN TORINO 」


  • 監督≫クリント・イーストウッド


  • 出演≫クリント・イーストウッド / ビー・ヴァン / アーニー・ハー / クリストファー・カリー 他


  • ストーリー≫『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。【妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合い交流が始まるが・・・】(Yahoo!映画より抜粋)


  • 音   楽≫ クリント・イーストウッドさんの息子のカイル・イーストウッドさんが、この映画の音楽を担当しています。カイルさんはジャズベーシストで、自身の音楽プロモーションを兼ねて4月29日に来日しています。「ミスティックリバー」「ミリオンダラーベイビー」「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」の時の音楽も担当されていたそうですね。

  • ランキング≫全米興行成績は初登場1位


  • 米Yahoo!ユーザー6段階評価 「 A− 」


  • 米Yahoo!批評家6段階評価 「 B 」


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    「ゴーストライダー」

    アメコミの大ファンだと言うニコラス・ケイジが、念願かなって彼の一番のお気に入りコミックの「ゴーストライダー」で主役をノリノリ(古っ!)で演じています。彼の出演作品の中では一番の大ヒット作になったらしい!(へぇ〜!この映画で!?)今まで映画化されたコミック本のスーパーヒーローを自分が演じたいと熱望して、企画段階までいったらしいけど実現しなくて、今回満を持しての登場です。私個人的には・・・ニコラス・ケイジが「スーパーマン」や「バットマン」でなくて良かったです


    ≫・・・ 続きを読む ≫

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